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常識日記

日々の雑事や感想など。看板に偽りありです! ※スパム対策でコメントは非表示にしてあります。

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アニワン感想よりも、先日からどうしても言いたい事の方を書こうと思います。ついったあで言おうと思ったんですが、こっちの方が書き直ししやすいので。
とりあえず「ミルクはいらない」と言いながら入れるヴェルゴさんに朝から吹いて傷口が開きかけました。大開脚ローさんが変わらずえろかったです。ダメージでそのままルフィに寄りかかっても良いんですよ? 本心はしたかっただろうけど、ヴェルゴの前で出来なかったんだろうなあ。「まだ青いな、ロー」

では本題です。松江市の「はだしのゲン」騒動の事です。

「はだしのゲン」で思い出すのが小5の時の事です。先生が全巻教室にある担任用の机(何故かありましたよね)の引き出しに入れてて、先生に許可貰ったら読めるルールがありました。どうして許可制だったのかは不明ですが……きっと、ただ単に「マンガだから」という理由だと思います。それで私、そのルールを破って先生が出張中の昼休みに勝手に読んだんです。当然ばれて怒られました。教室の前に並ばされて。
でも、未だに釈然としないんです。ルールを破った事は悪いです。勿論それは分かってます。怒られた理由もそれだったと理解してます。ただ、私は「どうして読んだ事で怒られないといけないのか」分からないんです。
場所は図書館ですから、「持ち出し禁止」くらいだったらまあ仕方ない、と思います。マンガの類は、本当に返却期限までに返ってくる確率低いんですよ。しかも破られたり汚されたり……。しかしこれは行き過ぎです。将来「貸し出しがないから」と処分される危険性もあります。
「はだしのゲン」は許可がないと読めないようにしてはいけない作品だと、当時からずっと思っています。
「はだしのゲン」は映画やドラマよりも分かりやすく鮮烈に、あの時代の事を教えてくれるテキストです。特に「マンガ」ですから、読者は主人公に感情移入します。体験談を聞くよりずっと、あの時代の空気を感じられるはずです。写真ではない、投下直後の地獄絵図は、ゲンでないと分からない(あれでも抑えて描いたというのだから、まさしく想像不可能)し、戦後の人々の生き様もまたしかり。私は連載当時から物議を醸していた残酷描写よりも、そっちの方が印象に残りました。原爆で両手を失い、足と口で洋服を縫って生計を立てる女の子(ゲンですら絶句した)とか、天皇の人間宣言に、神国日本の為に戦ってきたのに裏切られたと感じ、遣り場のない怒りを抱える元軍人とか。
「間違った歴史認識」という言葉も欺瞞を覚えざるをえない表現です。何を以てして「間違った」と判断したのか知りたい所です。ゲンの語る、日本軍が中国で行った非道行為を指しての言葉ですが、そもそもされっぱなしの戦争なんてある訳がない。あれを間違っているというなら、どうして原爆投下や空襲や特攻その他諸々があったのか。第一、戦争を始めたのはどこだったのか。侵略軍が攻め込んだ国で、蔑視していた国で果たして人道的に振る舞うのかは、図書館で昔の新聞を調べれば分かる事かと。と言ったら、きっと「侵略の定義は国際的に定まっていない」と言い返すんでしょう。では、呼ばれもしないのに他国に軍隊を派遣して、その国民と戦闘するのは何と言うんでしょう。PKOでしょうか。加害を隠し、被害だけを教えるのは都合の良い、姑息で卑怯な行為です。
子供に悪いとか刺激が強すぎるとか言われますけど、当然です。戦争なんだから。トラウマになるのが正常な神経でしょう。学校も唯々諾々と従って、一体何の為に入れたんだか。あの時先生も「どうだった」と言ってくれたら、今まで引きずらなかっただろうと思います。
読むのに覚悟のいる作品です。しかし、水木しげる先生の「総員玉砕せよ!」と併せて人生に一回は読むべきです。

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